急増中 「大腸がん」宣告後も長生きするための5つのヒント

公開日: 更新日:

 例えば、運動するとマイオカインであるインターロイキン6が分泌され、血液中のがん免疫監視システムで重要な役割を果たしているナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する。他にも、NK細胞やTリンパ球の腫瘍内への浸潤数を増加させたりすることが報告されている。

 では、どの程度の運動をすればいいのか?

大腸がん患者2293例を対象にした研究では、必要なウオーキング量の目安は1週間2.5時間とはじき出しています」

■魚を食べる

「がんの食事療法については一定の見解が得られておらず、“関係ない”と言う医師もいます。私は“食事療法だけでがんが治る”という極論は別にして食事は大切だと考えています。なかでも注目しているのが魚です」

 大腸がん診断後に海洋性オメガ3脂肪酸を多く摂取することで、がん再発率、がん死亡率及び全死亡率が低下すると複数報告されている。

 例えば、1659人の大腸がん患者を対象とした前向き研究では、海洋性オメガ3脂肪酸を1日0.1グラム未満しかとらない患者に比べて1日0.3グラム以上摂取する患者の方が、約40%も大腸がんによる死亡リスクを低下したという。さらに、診断後にその摂取量を少なくとも1日0.15グラム以上増やした患者では、そうでない患者に比べて約70%も大腸がんによる死亡リスクが低下したとの報告もある。海洋性オメガ3脂肪酸はマグロ、イワシ、サンマ、サバ、カツオといった魚に多く含まれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動