急増中 「大腸がん」宣告後も長生きするための5つのヒント
大腸がんが急増している。2016年のがん登録データでは罹患数はトップ、死亡数も肺がんに次いで第2位。不幸にして、大腸がんと宣告されて以降、どんな生活を送ればいいのか? そのヒントを1000件以上のがん手術を手掛ける産業医科大学第1外科の佐藤典宏医師に聞いた。
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「大腸がんの生存者における4つの大規模なコホート研究によると、大腸がんと診断された後に活発に運動をすると、がんの再発、大腸がんによる死亡、全体の死亡率が各50%も低下することが明らかになっています」
なぜ、運動が大腸がん治療に役立つのか? 治療に耐える体力がつくこともあるが、注目されているのが「運動による免疫システムの変化」だ。
「運動すると骨格筋からマイオカインと呼ばれる生理活性物質がわかっているだけで300種類以上分泌され、全身に巡ることが知られています。糖尿病や肥満など生活習慣病の予防や治療に役立つとされています。そのなかには抗がん作用や免疫力強化に関係しているものがあるのです」