サラバ人並み 遺伝子分析で始まる個別化「医療」と「栄養」
また最近、健康保険の適用が決まった「キムリア」は、ある種の白血病の治療法ですが、まさに個別化医療そのものです。患者自身から採取した免疫細胞をゲノム編集で改良し、白血病細胞に対する攻撃力を強化して、体内に戻すというものです。ただし患者ごとの特注品ですから1回の治療に要する医療費は、約3300万円と超高額です。
そういう特殊な病気だけでなく、日常的な健康管理と生活習慣病の予防にも、個別化が応用できないかと考えるのは、ごく自然な流れです。とくにダイエット、つまり食事と体重管理には、なかなか標準的な方法が見つからないのが現状です。
そこで登場してきたのが「個別化栄養(Personalized Nutrition)」というアイデアです。