漢方薬しか保険診療で認められていない病気や症状もある
そのため、漢方薬には西洋薬にはない特有の「効能・効果」が書かれています。たとえば、不定愁訴、冷え、のぼせ、食欲不振、夜泣きなどがそれにあたります。つまり、近代的な西洋薬では保険診療で処方できないような病気や症状に対しても、漢方であれば使えるものもあるということです。言い換えれば、それらの病気や症状は漢方の得意分野であるといえます。
現代の医療はエビデンス(科学的根拠)至上主義ともいえますが、エビデンスのない時代の薬しか保険診療で認められていない病気や症状もある――。そんなところにも漢方の可能性を感じます。