熱中症の前兆…喉の渇きは「水分の1%の損失」で発生する
週明け、朝夕ちょっと涼しくなったと思ったら、また暑さがぶり返してきた。残暑の季節到来で、再び熱中症に警戒が必要になってきた。
熱中症対策として、厚労省は、「健康のため水を飲もう」推進運動を実施中(詳細は同省ホームページ)だ。そこに、水分補給について興味深いデータがある。それによると、成人男性の場合、「からだの約60%は水分でつくられている」そうだ。
通常、水分は「栄養素の分解・代謝」や「血液・リンパ液の運搬」、さらには温まりにくく冷めにくい水の性質を利用して「体温を一定に保つ」働きをしている。
重要なのはココから。猛暑やスポーツなどでたっぷり汗をかき、体が水分不足状態に陥った場合――。
◇「5%失うと」→喉がカラカラに渇き、脱水症状や熱中症などの症状が表れる
◇「10%失うと」→筋肉のけいれん、循環不全などが起こる
◇「20%失うと」→死に至る
こう警告している。中年世代の場合、熱中症はもとより、水分不足は脳梗塞や心筋梗塞の大きなリスク要因とされる。喉の渇きは、「水分1%の損失」で起きるともいわれており、先手を打つ意味ではコレが水分補給のサインになる。