予防には徹底した手洗い アルコール消毒だけは効果限定的

公開日: 更新日:

 幸い、新型コロナは消毒用のエタノールが効果を発揮するタイプのウイルスだが、アルコール手指消毒剤による消毒を行うには、砂やホコリ、油汚れなど目に見える汚れを洗い流しておかなければ最大限の除菌効果を得ることはできない。手を洗わずにアルコール消毒だけで済まそうとしても効果は限定的ということだ。

「医師が診察の合間にアルコール消毒だけで済ませるのを見て、自分もそれで十分と考える人がいますが間違いです。私たちは診察室に入る前にはきちんと石鹸で手洗いしてウイルスの数を減らしたうえで、残ったウイルスをエタノール消毒しているのです」

 具体的には、石鹸と流水洗いで汚れを取り、乾いたタオルでよく水気をふき取ったあとに、手指全体にエタノール手指消毒剤をムラなくいきわたらせて、まんべんなくすり込むようにする。

「もちろん、手のひらだけでなく手の甲や指の間にもまんべんなくすり込むことが必要です」

 いまは消毒用のエタノールが品薄になりちょっとした騒ぎになっているが、それを嘆く必要はないということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」