「siRNA」を使った薬剤に新型コロナ治療薬としての期待が
中でも、siRNAは標的となる遺伝子に対する特異度が高い。つまり、狙った遺伝子だけを抑制して他の遺伝子には影響しないため、遺伝子治療薬としてはもってこいといえるものです。いま、このsiRNAが、新型コロナウイルスの治療薬候補として期待されています。
実際、すでにsiRNAが薬として使われている例もあります。「トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー」という病気に対する新しい治療薬として、「オンパットロ」(パチシラン)が2019年9月に発売されました。世界で初めてとなるsiRNA薬です。
次回はこのオンパットロについて詳しく解説します。
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