改めて知りたい…なぜ日本で医療崩壊が危惧されているのか

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■軽い認識の人が少なからずいる

 もうひとつの理由は、いまだに新型コロナウイルス感染症を「少し強いインフルエンザ程度」との軽い認識しかない人が少なからずいることだ。その中には新型コロナを恐れず、「3密」(密閉、密集、密接)の回避、「ソーシャルディスタンス」(疾病の感染拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つこと)の維持などをバカにして、ルールを守らないことを自慢するかのような態度を取る人がいる。ここで、クラスターが生まれ拡散する。

「新型コロナに関する中国の調査チームを率いる医師は先日、『致死率はインフルエンザの20倍』と述べています。甘く考えてはいけません。病原性は重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)に比べて低いといわれていますが、その感染力はこれまでの感染症に比べて強い。しかも、いまは高速大量輸送が行われており、ウイルス自体の病原性以上に人に感染しやすく、重症化しやすい社会的状況が整っています」

 その結果、世界で5000万人が犠牲となったスペイン風邪に劣らない死亡率を記録している地域もある。

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