副腎<下>カンジダ菌増殖による「リーキーガット」は怖い

公開日: 更新日:

「副腎疲労に至るプロセスは十人十色ですが、副腎疲労を起こしている人に共通するのはほぼ100%、腸に炎症を起こしていることです。副腎疲労の認知が広まっている米国では、重症度に関係なく、治療は必ず腸の炎症を抑える食生活の見直しから始まります。軽症の人は、それだけで治ってしまうケースが非常に多いのです」

 腸の炎症といっても、副腎疲労に関係するのは大腸ではなく、「小腸」の方。

 健康な人の場合、小腸にはほとんど菌がすんでいなくて、菌がたくさんすんでいるのは大腸だけとされてきた。しかし、最近では小腸にも少しの菌がいることが分かってきている。

 その常在菌のひとつである「カンジダ」が、副腎疲労の人は小腸の中で増殖していることが多いという。

「このカンジダが引き起こす病態が『リーキーガット(腸漏れ症候群)』です。腸粘膜、腸管壁を傷つけて、小腸の細胞と細胞の間に隙間ができてしまい、小腸内の菌や毒素、未消化の食べ物などが漏れ出てしまうのです。漏れ出た異物は血中に入り込むので、免疫機能による抗体ができ、その異物を攻撃して炎症が起こります。コルチゾールは腸粘膜などの傷つけられた組織の炎症や、抗体による攻撃の炎症を抑えることに大量に使われます。ですから、リーキーガットになると副腎が非常に疲れるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    レジェンド落合博満氏が《とても不安の残る1年目》とバッサリ…実際問題どれくらいやれるのか?

  3. 3

    フジテレビは株主総会に戦々恐々…宿敵ホリエモンら“くせ者”が日枝久氏ら経営陣に退陣要求も?

  4. 4

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 5

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  1. 6

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  2. 7

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  3. 8

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々

  4. 9

    大谷の「お荷物」にならないか…間もなく第一子誕生&二刀流再開のところに“同郷の後輩”

  5. 10

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事