副腎<下>カンジダ菌増殖による「リーキーガット」は怖い

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■痛み止め、添加物も引き金

 カンジダなどの菌だけでなく、さまざまなストレス、痛み止めなどの薬、毒素、加工食品の添加物もリーキーガットの要因になるという。

 小腸に炎症を起こす病態には、もうひとつ「SIBO(シーボ=小腸内細菌増殖症)」もある。これは大腸内の菌が大増殖して、小腸に入り込んでしまうことで起こる。小腸の粘膜の炎症がひどくなるので、やはり大量のコルチゾールが消費される。また副腎の回復に不可欠なビタミンやミネラルの吸収が低下するので、ますます疲弊するのだ。

「お腹が張る」「腹痛が起こりやすい」「便秘や下痢をする」といった症状があれば、リーキーガットやSIBOの可能性があるという。

 その副腎のケアとなる食生活の見直しは、腸内の菌の餌となる糖分や炭水化物をなるべく取らないことがポイント。並行して、さまざまなストレス要素を遠ざけることも大切になる。

「小腸に炎症を起こす菌の最高の餌は『グルテン』です。小麦粉に水を加えて、こねると強い粘りを出しますが、あの粘りを作り出しているのがグルテンです。パン、うどん、ラーメンなどを漫然と常食するのはよくありません。また、白米のご飯は血糖値を急激に上げて、そのバランスを取るためにコルチゾールをたくさん使います。見直すことは、『主食は必ずしも食べなければならないものではない』ということです」

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