新型コロナ<6>十分注意していたのにあっさり感染してしまった

公開日: 更新日:

「コロナウイルスは人類の敵です。感染の阻止を教える教科書はないし、治療薬さえもまだありません。感染を抑え込むには、外出を禁止する以外にないと思っています」

 自分以外に、両親、兄弟、親類、友人、恋人が感染したら、どれほどの不安を抱くか。

「パチンコ店や飲食店で遊んでいる場合ではありません」

 10日間ほど病室で、コロナと格闘の末に生き地獄から生還した渡辺さんの発言は重い。

 言葉を続けて渡辺さんは、「本来、人間の目的は生きることにあります」と言い、こうも付け加える。

「私は普段から、交通事故に遭う可能性、電車など人身事故に巻き込まれる可能性、ホームで人から押される可能性、テロリストに遭遇する可能性、通り魔に襲われる可能性、ペットが牙を向いてくる可能性、地震や建物倒壊で犠牲になる可能性……、これら日常で経験する危険性を見聞していますから、想像がつきます。だから急場の対応や、危険から事前に避難することも可能です」

 でも、こうした各種の危機を予想できる中で、危険性にまったく対処できない恐怖が一点ある。人類を襲い、人から人に感染させる未知の「ウイルス」だ。

「暗闇からいきなり銃弾を撃ち込んでくるようなウイルスは、避けることができません。絶対に甘く見てはいけないと思います。私だって感染はしたくないと思い、行動には十分に注意していたのに、あっさりと感染してしまったのです」 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議