<7>突然変異による重症化の可能性

公開日: 更新日:

 一方、新型コロナウイルスのORF8タンパク質に生じた変異が、S型、L型と呼ばれ、病原性の違いに関与するのではないかと一時期、広く報じられた。しかし、最近の研究結果では、この2つの変異については、感染者の病状や予後に顕著な差が見られないと報告され、機能変化の詳細については別途検証が必要であるものの、病原性への関与はほぼ否定されている。

 新型コロナウイルスが今後も変異し続けることは間違いない。しかし、新型コロナウイルスに突然変異が生じるのは自然なことであり、多くの変異は病原性などに関与しないので、慌てる必要は全くない。

(中川草・東海大学医学部分子生命科学講師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…