新型コロナの感染や発症を防ぐには“第1の防御壁”自然免疫が重要

公開日: 更新日:

 自然免疫は、①「免疫細胞が関わらない構造的なもの」と、②「免疫細胞によるもの」の2種類がある。①は皮膚、唾液、胃液、粘液、粘膜、繊毛運動、常在菌などが該当し、異物の侵入をブロックしている。②は好中球、単球、マクロファージ、樹状細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞といった“白血球の仲間”である免疫細胞によるシステムで、こちらだけを自然免疫としている場合もある。

「免疫細胞の役割は、体内に入った異物を貪食、つまり食べて排除することと、侵入した異物を獲得免疫に知らせることです。NK細胞はウイルスに感染されて乗っ取られた細胞を直接排除できる特殊な細胞で、獲得免疫が発動するまでに働く先発隊になります。軽い感染症であれば自然免疫だけで回復するので、獲得免疫の発動は必要ありません。つまり、侵入をブロックする①を含めた自然免疫がしっかり機能していれば、新型コロナウイルスの感染や発症は防げるし、発症しても軽症で治るということです」

 自然免疫の防御壁を病原体に突破されると、次に「獲得免疫」が発動する。獲得免疫は、①「液性免疫」と、②「細胞性免疫」に分けられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…