トレーニングで克服 谷隼人さん語る椎間板ヘルニアとの闘い

公開日: 更新日:

■PNF療法で克服

「それがいい。それ、やりたいです」と返事をしたら、「じゃ、市川先生のところでトレーニングしてみたら?」と言われ、紹介されたのが市川繁之先生という理学療法士で日本のPNF療法の第一人者でした。

 PNFは、神経を刺激することで筋肉や筋の働きを高めて身体機能を向上させるリハビリ技術です。今では多くのトップアスリートが体のメンテナンスのために利用していると聞いています。その療法を踏まえて、ヘルニアが神経に触れないように周辺を筋肉の鎧で固めてしまおうと提案されました。

 マンツーマンで30分、みっちり先生に負荷をかけられながらのトレーニングです。先生いわく「腹筋と背筋のバランスが大事」とのことで、主に体幹トレーニングでした。実は、初めはあまり期待しておらず、「多少でも症状が和らぐなら、やってみよう」ぐらいの気持ちでした。

 その意識がガラッと変わったのは3回目でした。その日は先生がとある病院でリハビリ指導する日で、私もそこへ行ったんです。そこでは、手足がなかなか動かない患者さんが懸命にリハビリをしていました。それを目の当たりにして、「この人たちはこんなに頑張っているのにオレは何だ! ギャーギャー言ってないで真剣にやろう!」と気持ちが固まったのです。そこから3年間は週に2~3回通いました。通い始めて半年ほどでゴルフクラブがなんとか振れるようになって、1年後にはラウンドできるようになり、3年も経つと「ヘルニアがあったの?」と驚かれるくらいすっかり克服できました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」