目のコロナ対策<3>インフルエンザウイルスも目から侵入する
「仕事などでスクリーンなどを凝視すると瞬目回数が減りますから、誰もができることとして時々、目をパチパチさせて、意識的にまばたきの回数を増やしていくのもいいでしょう。部屋が乾燥し過ぎないように、加湿器を置くのもいいでしょう。さらにエアコンの風は目を乾燥させるので、直接当たらないようにすること。防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬を一日数回差すのも効果的です」
■目薬は使い回しせずまつげに触れないように差す
ただし目薬は家族であっても使い回しするのは、厳禁だ。
目薬は各個人の症状によって差すべきものが異なる。子供の多い家庭では子供用の目薬を共用しているケースがあるが、それでは感染を拡大させることになる。
「使用中の点眼液が相当な割合で細菌汚染されていたという研究もあります。目薬を差すときに、目薬の排出口をまつげに触れさせているケースを見かけますが、それではまつげに付着しているかもしれない病原体をノズルに付着させ、薬液自体も汚染して目薬と共に目の中に流し込むことになります。目薬を差すときはまつげに触れないよう、目の表面から3センチ以上離したところから差すようにしてください」