マスクで声が聞き取りづらい…認知症を招く難聴の疑いあり

公開日: 更新日:

 たとえば、鼓膜に穴が開く「鼓膜穿孔」だ。耳掃除などで鼓膜に穴が開くと、通常は自己再生能力で1~2カ月のうちに自然に穴が塞がるが、うまく塞がらずに水や異物が入って中耳炎を起こすと鼓膜が再生されず、鼓膜穿孔に至る。すると難聴が生じる。

「これまで耳の後ろの皮膚を切って行う手術しかありませんでしたが、特殊な薬剤(リティンパ)を穴の部分に置くと鼓膜が再生する鼓膜再生療法が日本で世界に先駆けて開発され、昨年11月に保険適用になりました。外来ででき、実質の施術時間は10分ほど。後遺症がほぼなく、聴力改善が期待できます」

 加齢による難聴か、鼓膜穿孔かは、専門医が診ないと分からない。低侵襲性の治療で難聴が改善できる可能性があるのだから、そういった意味でも早めの受診が賢明だ。

【補聴器は認定補聴器店で作る】

 認定補聴器店には、補聴器の調整などに対し基準以上の知識や技能を持つことを認定された補聴器技能者がいる。


「自分に合った補聴器を作るには、細かい調整が何度も必要です。それができるのが補聴器技能者。認定補聴器店で作った補聴器は、確定申告で控除の対象になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース