帯状疱疹について知っておきたいこと(下)経験者が語る…最初に疑ったのは緊張型頭痛だった
近年、テレビCMでよく見かけるのが50歳以上を対象にした帯状疱疹ワクチンだ。このワクチンの詳細は昨日発売の本欄を読んでもらう(日刊ゲンダイDIGITALでも読める)として、「帯状疱疹はそう頻繁にかかる病気ではない」という認識が筆者にあった。そのため、還暦を過ぎてはいたが予防接種のことなど考えてもいなかった。そう、自分が発症するまでは……。その経緯を詳しくご紹介しよう。
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それは今年6月の、ある日。左目に違和感を覚えたことに端を発する。まぶたが少し重たく、左目を閉じた時だけ左のこめかみに一瞬、軽い痛みが走った。右目では何も変化なし。
翌朝もやはり左目を閉じた時のみ左こめかみがズキンと痛むことが続いていたが、悪化はしていない。じきに治るだろうと悠長に構えていたところ、3日目の夜からこめかみの痛みが強くなり、範囲が少し広がった。同時に左首筋のダルさも感じるようになっていた。
ネットを駆使して調べると、緊張型頭痛が当てはまっているように思えた。筆者は昔から肩凝りがひどく、「なるほど、だからか」と納得してしまった。