帯状疱疹は合併症が怖い 水ぶくれと痛みがあればすぐ病院へ
痛みの段階では、虫歯や三叉神経痛など複数の原因が考えられるので、帯状疱疹という診断はつきづらい。痛みだけなら、場所によっては様子を見る。もし胸の痛みが続く場合は心疾患の可能性もあるので内科を受診する。
■症状が出て72時間以内の治療が理想
冒頭で「水疱が出てきたらすぐに皮膚科へ」と述べた。それは、痛みや水疱を早く治癒させるということに加え、「帯状疱疹後神経痛」という合併症のリスクを減らす重要な目的がある。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹を発症した人の3カ月で7~25%、6カ月で5~13%の人が発症しているという報告もある。
「帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の水疱が消えて帯状疱疹が治った後も続く痛みです。衣類が触れるだけで痛い、ちょっと触っただけでも痛い、と言う人がいるほど痛みの程度が強い場合が多い」
1~2カ月ほどで症状が落ち着く人が多いとされる一方で、3分の1の人は3カ月以上痛みが続き、5分の1は1年以上続くという統計がある。