「ぽっちゃり体形は健康」は本当か?予防医学専門誌で検証
健康診断で「肥満」と診断されると、「健康のために体重を減らしましょう」と言われます。
体重が増えたことで中性脂肪や血糖値が上昇したり、肝機能が悪くなったりしていれば「肥満が健康を害している」と理解できるので、前向きにダイエットに取り組もう、という気持ちになります。
しかし、中には他の検査値には異常がなく、「体格だけが異常」と判定されていることがあります。こうした場合にも本当に肥満は悪いのでしょうか?
体形には個人差があり、少し痩せている方が体調の良い人がいる一方で、少し太めの方が体調が良いという人もいます。
また同じ体重でも、筋肉が多いか脂肪が多いかで、その状態にも違いはありそうです。
今年の予防医学の専門誌に、運動習慣と体格との関連を検証した論文が掲載されています。
体格の指標であるBMIという数値で、肥満と判定されている人に運動療法を施行して、運動をあまりしていない肥満のない人と比較しました。