「早寝早起き」が長生きの秘訣というのは本当なのか?
早寝早起きと寿命の関係について、今年3月に興味深い研究結果が出ています。
国立長寿医療研究センターをはじめとする6つの国立高度専門医療研究センターが「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言」というコホート研究結果を発表しています。コホート研究とは疫学の分析手法のひとつで、長期間にわたって対象者を追跡調査したものです。
結果的には「早寝早起き」であることは関係ありません。「睡眠時間を確保することが長生きすることとつながる」とまとめられています。過去の世界の研究結果と比べてもそうですが、「7時間睡眠は死亡率が低い」といわれていますから、きちんと眠ることが大事です。とはいえ8時間以上になると、また死亡率が上がりますから寝すぎも問題です。
ちなみに7時間に足りなかったとしても、日中眠くならない睡眠時間が確保されていれば自分に合った睡眠が取れていると考えていいでしょう。
もっとも、7時間を意識するあまり「早寝」にこだわると健康を害する可能性があります。