「早寝早起き」が長生きの秘訣というのは本当なのか?
精神科には50~60代の方が、寿命に関係すると思って早寝を意識するあまり、「眠くないのにベッドに入って寝られなくなる」と相談に来るケースがあります。結果、お酒や睡眠薬に頼ってでも眠る努力をしているのですが、意識して寝ようとするのはストレスになります。ベッドに入って30分以上眠れなければ起きて、眠くなるまでは寝ない。
逆に、「早起き」は習慣づけてください。人間の体内時計の周期は約25時間ですが、食事、運動(体を動かす)、光を浴びるなど決まった時間にルーティンをこなしていかないと生体リズムが乱れ、体内時計の細胞の中にある「時計遺伝子」が狂います。ホルモンバランスが崩れれば生活習慣病などの病気を引き起こす原因となります。「長寿」に影響するわけです。昼寝についても、30分以上は脳や心臓に負担がかかることが分かっています。
生活リズムを保つためには、7時間眠れなくても、まずは「決まった時間に起きる」ことを意識します。
同じ時間に起きる習慣がつけば、体内時計が自然に睡眠を求めてきます。