具材たっぷりの食事が認知機能を維持し脳の萎縮を抑制する
「食の多様性が低かったある人では、朝は菓子パンとコーヒー、昼はレトルトカレーと緑茶、夜は焼きそばとビールという食事でした。一方、高い群に属するある人では、朝は玄米、味噌汁、サラダ、煮物、緑茶、昼はまぜご飯、吸い物、煮魚、煮物、酢の物、オレンジ、カフェオレ、和菓子、緑茶、夜はオムライス、吸い物、サラダ、冷ややっこ、緑茶。サラダや煮物、汁物などは具だくさんで、主食もまぜご飯やオムライスにするなどして具材が多かったのです」
■献立を考えたり買い物に行くことも好影響
また、食の多様性が低い群では、カルシウムやマグネシウム、亜鉛、ビタミンA、B群といった食事摂取基準で“取った方が良い”とされている栄養素の推定必要量、推奨量を満たさない割合が多かった。
「つまり、食の多様性が高い群は、栄養学的にも良い食生活を送っていた。加えて、多様性のある食事をするには、献立を考えたり、食材を用意したり、料理または購入するといった健康への配慮が必要です。これが認知機能に良い影響を与えていると考えられています」