「コロナ感染対策」の勘違いを改めて見直す 変異株も続々出現
「アルコールで手指消毒する際、ホコリ、砂、油などの目に見える汚れがある場合は、まず汚れを洗い流してからでないと最大限の効果は望めません。また、プッシュ式のアルコール消毒液は、グッと最後まで深く押し込んだ場合に1回分の必要量が出てきます。多すぎると感じるかもしれませんが、手のひらや甲をはじめ一本一本の指や爪の間、手首まで擦り込む正しい方法を行うとちょうど使い切るだけの量になっているのです。ちょっとだけプッシュして、少量を擦り込んでいる人がほとんどですが、これでは意味がありません」
消毒用アルコールと一緒にペーパータオルを用意してある施設も見かけるが、手に付着したアルコールを拭き取ってしまっては何にもならない。「アルコール=エタノールの濃度も重要で、70%前後が目安です。CDC(アメリカ疾病対策センター)は60~95%のエタノールが最も効果的だとしています。いまはそうでもありませんが、以前は濃度が低いものも出回っていたので、購入する際はしっかりチェックしましょう。また、アルコールではなく、果物のエキスなど科学的根拠がない成分を主にした消毒液も見受けられます。効果は望めないので注意が必要です」