早期の腎臓病をチェックするには「eGFR」と「尿アルブミン」
腎機能を知る指標として「血清クレアチニン値」がありますが、これは一般的な健康診断でも測定されているものの、早期の腎臓病は発見しづらい。もし、血清クレアチニン値に異常が出たら、すでに人工透析を待つしかない状態であるケースもありますので要注意です。
では、早期の腎臓病をチェックするには、何を見るべきか? それは、クレアチニンと年齢・性別から計算できる「推算糸球体濾過量(eGFR)」という数字です。腎臓の機能低下を早期から評価する指標です。
eGFRは年齢によって少しずつ下がりますが、一般的に数字が高い方が良いです。チェックして、腎機能が低下していないか、ご自身でもぜひ確認してください。
もうひとつの腎機能の評価方法として必須なのが、「尿アルブミン値」のチェックです。ところが、尿アルブミン値の検査を行っているのは、糖尿病の外来患者全体の19・4%というデータもあります(国立国際医療研究センター、東京大学大学院医学系研究科「全国レセプトデータにおける糖尿病診療の質指標を測定」)。糖尿病で、尿アルブミンの検査を受けていないという人は、主治医に相談すべきです。