著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

梨は夜に食べたい 血糖値への影響が少なく疲労回復効果あり

公開日: 更新日:

 秋の味覚の代表である梨は、弥生時代ごろには食べられていたといわれています。一般的にイメージされる梨は日本国内品種の「和梨」を指しますが、西洋品種の「洋梨」もあります。ラ・フランスなどが有名でしょうか。味や食感に差があるので栄養価も違いそうですが、水分量は和梨のほうが多く(和梨88%、洋梨84%)、食物繊維は洋梨が倍くらい多い(和梨0.9グラム、洋梨1.9グラム/100グラム当たり)以外はほとんど栄養価が変わりません。

 今回はより一般的な和梨に着目していきたいと思います。まずはソルビトールという糖アルコールです。梨は果物の中でもソルビトールを多く含みます。

 ソルビトールは通常の糖類と比較して、虫歯になりにくいといった特徴からガムなどの甘味料に使われています。血糖値への影響が少なく低エネルギーの糖とされているので、糖尿病の方が食べても問題が少ないともいわれています。ただし、整腸作用もあるので、過度に取るとお腹を下してしまうことがあります。食べ過ぎには注意しましょう。

 アミノ酸の一種であるアスパラギン酸も、梨に含まれる栄養素のひとつです。筋肉や体全体をつくるために必要です。糖質を有効活用してくれるので、エネルギーを生みやすく疲労回復に役立ちます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇