後天的に男性器が曲がる「ペロニー病」 血液型O型はリスクが2倍増し
その結果、ペロニー病以外の群は、A、B、AB、Оの血液型の分布は日本人の分布とほぼ同じだったのに対して、ペロニー病群はО型が多く、B型が低かった。
「さらに最もペロニー病になりにくいB型に比べて、どの程度かかりやすいかを示す発症オッズ比を血液型ごとに計算しました。すると、A型が1.49、AB型が1.81、О型は2.02となり、ペロニー病に最もかかりやすい血液型はО型で、反対に最もかかりにくい血液型はB型であることがわかったのです」
その理由はハッキリしない。しかし、三井医師はО型はある種の炎症性サイトカインの分泌量が多いことから、これがペロニー病発症のメカニズムに関係しているのではないか、と考えている。
「今回の研究はペロニー病の発症メカニズム解明の糸口になると期待しています。また、血液型ごとに発症リスクが異なることがわかったことで、生活習慣病の改善に役立ち、ペロニー病の予防にもつながるのではないかと考えています」