古谷彰子
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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

赤貝は夜に食べるとタウリンの疲労回復効果がより見込める

公開日: 更新日:

 江戸前寿司に欠かせない赤貝。きれいなオレンジ色にコリコリとした食感は多くのファンを引きつけます。産地にもよりますが、西日本で5~6月ごろ、三陸辺りで7~8月ごろに産卵するので、その期間は禁漁となっています。

 一年中食べることができるイメージですが、おいしい赤貝が食べられるのは、産卵後、再び身が膨らむ秋の終わりから春先まで。ちょうど今の時季に赤貝は旬を迎えているのです。

 昔は東京湾でもたくさん採れたので身近に食べられていましたが、収穫量がかなり激減して、高級なイメージが定着してしまいました。現在は宮城県名取市の閖上が有名です。その他、北海道南部から三陸、九州、伊勢、瀬戸内、有明、韓国産などもあります。

 そんな赤貝の名前の由来にもなっている特徴はヒトと同じように赤い血(体液)を持っていること。貝の血は、通常はヘモグロビンという成分を含んでいないので透明です。しかし、赤貝はヘモグロビンを含むために、貝を開くと、真っ赤な液体が出てくる非常に珍しい貝なのです。このヘモグロビンの構成成分は鉄なので、貧血気味の方に大変おすすめです。

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