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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

セレブも投資…更年期女性のサポートアプリが米国で続々ローンチされる

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 更年期に経験する不調は、「ホットフラッシュ」と呼ばれる体の火照りや発汗、体重増加や肌荒れ、不眠やうつなどメンタルなものまで多岐にわたり、女性の8割が何らかの症状を経験するとされます。それが原因で、3人に1人が仕事を休んだ経験があるという数字も報告されています。

 こうした女性たちをテクノロジーの力で遠隔サポートしようというサービスが、ここ数年注目を集めています。昨年1年間だけで、ベンチャーキャピタルなどからの出資を受けた12のスタートアップが、医療からカウンセリング、コミュニティー構築などさまざまな方法での遠隔医療に取り組んでいます。

 中でも注目されているのが「エヴァーナウ」です。アプリを使って更年期女性にホルモン補充療法を行うサービスで、つい先日2850万ドルの出資を受けたと発表しニュースになりました。

 話題になった最大の理由は、出資者リストの華やかさです。有力なベンチャーキャピタルと並び、宇宙開発会社スペースX社長のグウィン・ショットウェル、女優でウェルネス&ライフスタイルブランド「グープ」創始者のグウィネス・パルトロウ、女優のドリュー・バリモア、女優で起業家のキャメロン・ディアス、女子サッカーのスター選手アビー・ワンバックら有名人の名前がずらり。

 グウィネス・パルトロウはフォーチュン誌のインタビューに答え、「これほど重要な時期に対する関心の低さと、きちんとした医療に導くガイダンスの欠如はショックとしか言いようがない。もっと多くの注目を集めるのと同時に真のイノベーションが必要と痛感した」と出資を決めた理由を語っています。

「エヴァーナウ」の創立者アリシア・ジャクソンは「これまで更年期や閉経についてオープンに語られることはほとんどなかった。たとえ経済的に恵まれた女性であっても、症状に対する的確な診断や治療を受けるのはまだ難しい」と、新たなサービス提供に意欲を見せています。こうした動きがさらに進むことが社会にとって朗報であることは間違いありません。

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