寝苦しい梅雨でもぐっすり眠るために意識したい「3つのポイント」
「就寝中、われわれの体は発汗による気化熱の作用で体温を低下させ、深部体温も下げることで深い睡眠に誘います。しかし、乾燥していない寝具では汗が蒸発しないためにうまく体の熱を吸い取れず、深部体温を下げる働きを妨げてしまうのです。雨で布団を干せないことも多い梅雨の時季は、布団乾燥機などを活用して寝具をしっかり乾燥させるのがおすすめです。また、人が快適に眠ることができる室内の湿度は50~60%が最適といわれています。6月と7月の室内の湿度は80%前後まで上昇するので、エアコンや除湿器を使って湿度や温度をコントロールすることも大切です」
③光
「夏至」は日の出から日の入りまでの時間が最も長い日で、今年は6月21日にあたる。夏至を迎えるまでは徐々に日が長くなり、夏至を過ぎるとだんだん短くなっていく。
「つまりこれから6月末までは、太陽が昇って明るくなる時刻=朝が早くなるということです。雨天で太陽が隠れていても明るくなるのは同じです。われわれは目を閉じていてもまぶたを通して光を感じる。光を感知すると脳は『朝が来た』と判断して睡眠深度を浅くする。その結果、窓から漏れる光のわずかな差し込みだけでも質の良い睡眠を妨げてしまう。仮に普段は朝6時に起きている人が4時に光を浴びると、質の高い睡眠の時間が2時間ほど減ってしまうのです」