寝苦しい梅雨でもぐっすり眠るために意識したい「3つのポイント」
血液が固まってつくられた血栓が脳の血管に詰まる脳梗塞の発症は、梅雨にあたる6月から7月にかけて最も多くなる。気温がどんどん上昇しているのに、湿度が高いことで喉の渇きを自覚しにくいため、水分補給が不足して脱水になり、血液や体液の循環が悪くなる人が増えるからだ。
「さらに、寝ている間は水分を摂取できないうえ、皮膚や呼気から水分が失われる『不感蒸泄』によって、寝ているだけで200㏄の水分が失われます。また、尿として300㏄の水分が膀胱にたまるので、就寝中はただでさえ脱水を起こしやすい状態といえます。自律神経は体内循環もコントロールしていますから、脱水状態では血流が悪化し自律神経にかかる負担が増大することになります。それだけ、睡眠の質も大きく低下してしまうのです」
就寝中の脱水を防ぐためには、ベッドに入る30~40分前に少なくとも200㏄の水分を摂取する。さらに、汗を吸収しやすく乾きやすい素材のパジャマを選ぶのも効果的だという。
②湿気
高温多湿な環境で寝具がしっかり乾燥していないと、就寝中の体温コントロールがうまく機能しなくなる。すると、内臓を含めた体の中心部の体温=深部体温がしっかり下がらなくなり、睡眠の質が低下する。