著者のコラム一覧
大橋直樹「東京外科クリニック」理事長

日本外科学会認定外科専門医、全日本病院協会認定臨床研修指導医。東京外科クリニックグループでの日帰り手術の件数は2022年4月末日時点で3101件。

盲腸の根治的治療は手術 薬物治療だけでは再発する可能性あり

公開日: 更新日:

 なぜなら、薬物療法だけで治療を終えると再発するリスクがあり、その再発率は20%程度と決して低いとは言えない数字だからです。

 しかも再発した場合、手術する・しないにかかわらず、最低でも数日間の入院が必要となり、経済活動や家庭生活の中断を余儀なくされます。あらかじめ余裕を持って手術することのメリットは言うまでもなく、しかもその手術が日帰りならば、なおさらではないでしょうか。

 そもそも、元々ある虫垂を全て切除して大丈夫なのかとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。合併症がなく治療が行われた場合、後の日常生活に悪影響を及ぼすリスクは低いと思われます。むしろ炎症を繰り返す臓器をそのままにすることの方がよくないこともあります。

 虫垂炎の日帰り手術を受けるためには、薬で散らして痛みがなく、症状が安定していることが条件となります。散らし方については、通院による場合でも、4~5日の入院による場合でも、痛みがなくなっていれば一定の期間をおいて手術を行います。当院では元の炎症の程度にもよりますがおおむね1カ月程度としています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース