一般的には知られていない「2つの性感染症」が6月から検査が公的保険適用に
男性の場合は排尿時の軽い痛みや違和感、尿道からのサラサラした分泌物が認められる。また、尿道炎だけでなく、急性精巣上体炎、慢性前立腺炎、男性不妊の原因になることもある。女性の場合は、ほとんど症状がないことが多く、あったとしてもいつもと違うおりものや腟のかゆみ、下腹部の違和感くらい。しかし、放置すると骨盤腹膜炎、不妊症、流早産の原因になるケースがあるという。
「『マイコプラズマ』というと、肺炎を起こす原因菌(マイコプラズマ・ニューモニエ)をイメージする人も多いのですが、菌の種類が違います。尿道炎の原因になるのは『マイコプラズマ・ジェニタリウム』と『マイコプラズマ・ホミニス』の2種類です。ウレアプラズマは、『ウレアプラズマ・ウレアリチカム』と『ウレアプラズマ・パルバム』の2種類が尿道炎の原因になります」
この4種類の原因菌は、日本では2012年から検査が可能となり、「核酸増幅法(PCR検査)」によって一度に診断できるようになった。検体は男性が「尿」、女性は「腟分泌物」を綿棒でぬぐい取り採取(スワブ法)する。また、クラミジアや淋菌と同じく喉にも感染するので、咽頭ぬぐい液を用いて調べる。