地元の病院で治療を受けていたが、次女家族が暮らす東京へ
都内の病院へ転院となった際、その希望は「診断情報提供書」、一般的には「紹介状」と言われる書類によって新たな主治医に伝えられていました。
年齢、そして病状から、このまま退院できずに病院で最期を迎える可能性がある……。「自宅で」の希望をかなえるなら、対応は早いに越したことはありません。患者さん、家族、主治医との話し合いの結果、在宅医療の道を模索。酸素療法を自宅で実施する「在宅酸素療法」(HOT)を導入し、在宅医療を開始することができました。
親と離れて暮らしている場合、親が長らく治療を受けていた病院から、子が住む地域の病院へ移るというケースは珍しくないことだと思います。その場合でも、どういった治療を受けていきたいかという本人の希望は、診断情報提供書によって引き継がれます。「在宅で」の希望があれば、それが転院によって断たれることはないのです。