「貴州火鍋」で解毒作用のあるドクダミの根っこ入り料理を堪能
中国・貴州省の料理を食べられる「貴州火鍋」(東京・新小岩)へ行ってきた。貴州省遵義出身のオーナー、林さんが「久しぶりね!」とほほ笑みかけてくれる。
料理はお任せ。でも、絶対に外したくないものの一つが、ドクダミの根っこと自家製干し肉の炒め物(折耳根炒腊肉)。
これを初めて食べたのは、上海の貴州料理店で。ドクダミの独特の香りが病みつきになり、中国の貴州料理屋で見つけたら、必ず頼んでいた。ドクダミの根は、貴州料理では炒め物、チャーハン、和え物、鍋、漬けダレなどさまざまな料理に使う。林さんによれば「ご飯の友」にも。
実は記者は、ドクダミにはあまり良くない思い出が……。思春期の頃、ニキビがひどかった。母親が「ドクダミ茶がいいらしい」とどこかで聞いてきて、その日以来、我が家のお茶は「ドクダミ茶」一択になったのだ。慣れればそれなりにおいしく感じるようにはなったが、遠足や部活の後、「普通の麦茶」を飲んでいる友人が羨ましかった。しかしあの頃は、ドクダミを好んで食べる日が来るとは思わなかったな。
「貴州火鍋」では、折耳根炒腊肉とドクダミの根っこ入りチャーハン(怪腊炒飯)、ドクダミ料理以外では鍋、和え物などなど堪能。
ドクダミの葉や茎を乾燥させたものは「十薬」という生薬として知られており、解毒作用があるという。根っこにも同様の作用が期待できるかは分からんが、あんなにたくさん食べたのに、翌日はスッキリ体が軽い気分だった。(和)