PCやスマホをあまり使っていないのに続く肩凝りに要注意
近年、「スマホ巻き肩」という言葉をよく見聞きするようになりました。頭が前に出て背中が丸くなり、肩が前に入り込んでいる状態。いわゆるネコ背の姿勢です。
肩凝りの原因は、筋肉の過剰な緊張、それによる血流の停滞、さらに交感神経系の緊張が主になります。
特別な病気が見当たらない肩凝りでは、筋肉の過剰な緊張を起こす主な理由は姿勢です。
丸まったネコ背の姿勢、前述のスマホ巻き肩ですと、背中や腹部といった体幹部の筋肉をうまく使うことができません。その結果、頭部や上半身の重みを、首と肩周辺だけで支えるため過剰な緊張を生じ、凝りや張りを覚えるようになります。
そのまま日常的にスマホを見ていたり、毎日のデスクワークが続くと、不良姿勢が定着し、首や肩周辺の筋肉が緩むことがないまま緊張し続けるため、慢性的な血行不良と疲労を生じます。
疲労が蓄積すると、首や肩が持続的に不快感や痛みを生じ、交感神経系の活動が優位になります。するとますます筋肉の緊張が増して、血行不良も悪化するという負のスパイラルができあがります。