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安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

肩の痛みはあるが動きには関係ない…内臓の病気が原因かも

公開日: 更新日:

 1カ月前から左肩甲部の痛みがある62歳の男性。これまで健康には自信があり、ゴルフやジョギングで体力づくりにも積極的でしたが、30年間の喫煙歴がありました。

 近所の整形外科で左肩と首のレントゲンを撮ったところ異常なし。左肩の動きに問題はなく痛みも覚えません。首を反らせても左肩への放散痛、これは原因となる部位から離れた位置に感じる痛みのことですが、それはなし。筋力・感覚・反射を調べても神経学的な問題点は見つからない。いわゆる五十肩だろうとのことで痛み止めを処方されました。

 しかし、1週間が経過しても痛みは軽減しません。また好天の日の外出時に、なぜか右顔面のみに汗をかいていたことも気づきました。

 不思議に思い再度整形外科を訪れると、「左の上まぶたが垂れ下がっている」との指摘。しかし振り返ってみても思い当たる原因がありません。

 今度は胸のレントゲン撮影を指示されました。肩の痛みで相談に来たのに、目のまぶたを指摘され、なぜ胸の検査なのか戸惑いつつ、先生の指示に従いました。結果は、左肺の上方部分に影があるとのこと。「肺尖部腫瘍」が疑われたため、急きょ総合病院を紹介してもらうことになりました。

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