ワクチン接種後の健康被害 厚労省が66件の医療手当請求を認定
④障害の程度は、政令に定められる障害に相当しない。
⑤因果関係について判断するための資料が不足しており、医学的判断が不可能である。
今回の否認は68歳の女性が①になった以外はいずれも③を否認理由に挙げた。
新型コロナワクチンに関しては今回の審議結果を含む累積の申請受理件数は4424件。うち認定件数は986件、否認件数は82件、現在の保留件数は26件となった。同審査会は予防接種の健康被害救済制度の審査の認定にあたっては、個々の事例ごとに、「厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象」との考え方に基づき審査しているとしている。
新型コロナワクチンの接種は2021年2月17日にスタート。9月21日までに3.22億回を超えるワクチン接種が行われている。ちなみに厚労省には医療機関からだけでも3万4497件(8月7日まで)の副反応疑いと1834件の接種後死亡件数(8月19日まで)が報告されている。
なお、9月20日からはオミクロン株対応2価ワクチンの接種がスタート。初回接種(1.2回目)を完了した12歳以上のすべての人が対象で1人1回できる。初回接種がまだの人は従来型ワクチン接種後5カ月が経過した後にオミクロン対応2価ワクチンを接種できるとしている。