100歳でも認知症にならない人にはなにか傾向はあるのか

公開日: 更新日:

 スポーツ以外では地域の合唱団に入っている方もいます。歌うことも有酸素運動です。呼吸器や腹筋を使うので、肺の機能や内臓の働きを活発にし、血流の促進につながっています。

 雇用延長などで、65歳、そして70歳を過ぎても仕事をされている方が多いです。体を動かしているので、大病をしない限りはフレイルになるリスクが軽減され、有酸素運動が続けられます。

 運動と認知症の関係は、精神科医のジョン・J・レイティ氏が著書「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」でも、「運動を週2回以上続ければ認知症になる確率が半分になる」と紹介しています。脳細胞が増えるだけでなく、運動はストレス発散やメンタルケアにもつながりますから、認知症と合併することもあるうつ病リスクも軽減できます。

 超長寿の高齢者は、中年期から認知症と無縁の生活習慣を送っているともいえるでしょう。

▽五藤良将(ごとう・よしまさ)防衛医科大学校卒業。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院などで自衛隊医官ののち千葉中央メディカルセンター、津田沼中央総合病院など経て2019年9月に竹内内科小児科医院を継承し院長となる。専門は内科、糖尿病内科、アレルギー科、アンチエイジング。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…