中居正広さん激ヤセで注目の「盲腸がん」は大腸の中でも最奥に発生する
一方、「右(盲腸~横行結腸)」は腸管腔が「左」に比べて太い。また、腸内溶液は硬い便の形になっておらず、液状だ。だから、がんがあっても症状が出にくい。出ても、貧血や軽度の腹痛程度。そもそもが大腸がんは進行しないと症状が出てきづらい。「右」だとなおさらで、自覚症状だけに頼っていると、「気づいた時には手遅れ」となりかねない。
「大腸がんは、がんの中では予後がいいがんです。しかし日本の大腸がんの死亡数は世界一。人口は米国の2.5分の1しかないのに、大腸がんの死亡数は米国を上回っています」
大腸がんのリスク要因には高タンパク食、高脂肪食、低繊維食がある。肥満の人は大腸がんリスクが高く、米国の方が日本より大腸がんが多くなるように思えるが──。
「死亡率を下げるという観点からは、早期発見、早期治療が肝要。自覚症状に乏しい大腸がんを早期発見しようと思ったら、がん検診の受診が不可欠です。米国では大腸がん検診が普及しているのに対し、日本ではその重要性がまだまだ理解されていません。それが、世界一の死亡率の高さにつながっているのです」