【カニ】血の滞りを解消し痛みや腫れを軽減する「食べるシップ」
中医学において、打撲は「血」が滞った状態と考えます。血行を促進して、痛みを軽減する食材を取り入れることが改善のポイントです。
おすすめはカニ。血の滞りを解消して血液を浄化する働きに優れた魚介で、打撲による痛みや腫れを軽減する効果があります。骨折の改善にもおすすめです。また、肩こりにも威力を発揮。中国では「土の中で動くカニは、肩の中でも動いて肩こりをほぐす」とされ、肩こり解消の薬膳によく使われます。まさに「食べるシップ」として取り入れたい食材なのです。
そのほか肝機能の浄化、喉の腫れ、水分代謝をアップしてむくみを改善する効能なども備えています。
これからのシーズン、カニがおいしくなる季節ではありますが、そんなに予算が……という心配はご無用。「カニ缶」を使えば手軽に取り入れることができます。カニ缶はうまみが強いので少量でもおいしい一品が完成。カップみそ汁や、スープに汁ごとプラスすれば、ワンランク上の味わいになります。
ただ、カニは体を冷やす傾向があるので、ショウガやニンニク、ネギなどを組み合わせるといいでしょう。また、カニの打撲によるトラブル改善のためには、同様に血行を促進する効能があるタマネギ、ピーマン、ニラ、黒キクラゲなどを組み合わせるのがおすすめです。