死亡率ワースト「膵がん」助かるために知っておくべきポイント4つ…名医が教える
「糖尿病と初めて診断された」「糖尿病のコントロールが急に悪化した」は背後に膵がんがあるかも、と疑うタイミング。腹部エコーやMRIを。さらに「腹部エコーで膵管拡張、または、嚢胞が指摘された」は絶対に放置せず、定期的に検査が必要だ。
■小さな膵がんを見つけられる検査を受ける
前項のように「疑いあり」となると造影CT、MRIが行われるが、1センチ以下の小さな膵がんは、これらで発見はできない。
「現在一番感度の良い検査は、超音波内視鏡(EUS)です。胃カメラの先端に超小型の超音波がついており、胃壁に当てて、そのすぐ向こう側にある膵臓を調べるのです。5ミリの膵がんでも見つけられます」
腫瘤に針を刺して行う細胞診の正診率は、富山大学付属病院で98.7%。1センチ以下でも94.3%。膵管拡張や嚢胞では、受けられるならEUSで調べ、その時にがんの疑いがなくても、前述の通り定期的に腹部エコーや場合によってはMRIを。