死亡率ワースト「膵がん」助かるために知っておくべきポイント4つ…名医が教える
■ブラシ擦過細胞診や膵液細胞診を受ける
5ミリどころか塊にすらなっていない、膵管の表面だけががんになっている状態(ステージ0)で見つける方法もある。特殊なブラシで膵管表面をこすって細胞を取り検査をするのが「ブラシ擦過細胞診」。「膵液細胞診」は、膵管にチューブを入れて膵液を取り、細胞の検査を行う。
「この段階で発見し治療ができれば、ほぼ100%助かります」
■膵管内乳頭粘液性腫瘍なら経過観察
略して「IPMN」は粘液を産生する腫瘍で非常にポピュラーな病気。ほとんどが良性だが、がん化する可能性がある。IPMNは見つかった時点で悪性を疑う所見がなくても、腹部エコーやMRIなどで経過観察し、がん化の可能性が疑われれば手術が検討される。
膵がんを過度に恐れることはないが、なりやすい人や疑いがある人は、適切な対策で早期発見に努めよう。