日本人に多い「胆道がん」 γ-GTPやALPが高ければ超音波検査を

公開日: 更新日:

 手術ができる状態で見つかったとしても、手術の難易度が非常に高い。

「たとえば胆道がんの一つ、肝門部胆管がんでは、肝臓も一緒に切除します。肝臓切除には限界があり、残る肝臓が少ないほど死亡率が高くなります」

 米国のデータでは、切除によって肝臓が30%しか残らない人の術後90日の死亡率は25~33.3%。これに対し50%以上残っている人は6.5~9.5%だった。

「また、胆道のドレナージチューブ(細い胆汁の排出用の管)が、残った肝臓にきちんと入っているか。これがうまくいっていないと19%の人が亡くなり、きちんと入っていると死亡率が2分の1に下がることが報告されています。内視鏡医のドレナージチューブの技術も重要になります」

 手術が成功しても、その段階では画像検査には映らない微小転移のリスクがあり、それがあると、数カ月、数年後には「再発」となる。

 そして、これほど治療の難易度が高い胆道がんだが、専門医が少なく、病院間での治療成績の差がかなりある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…