日本人に多い「胆道がん」 γ-GTPやALPが高ければ超音波検査を
最近、遠藤医師のところへ紹介されて来た胆道がんの患者は、狭くなった胆管を広げ胆汁の流れを良くするために、金属製のドレナージチューブが奥まで入れられていた。
「金属製のステントは胆管を広げて胆汁を詰まりにくくする利点がありますが、ガッチリ奥まで入ると、腫瘍とともに切除するのが難しい。この患者さんは金属部分を摘出しなければならず、そうすると残せる肝臓が小さくなってしまい、死亡率が高まる。もともとは切除できる胆道がんだったはずですが、それができない結果になりました」
胆道がんの確定診断では、胆汁の細胞診が用いられるが、これで診断できる率は40~60%。
「胆道がんが疑われるが、細胞診を何回か行ってもがんを証明できないケースがあります。細胞診にこだわり繰り返していると治療のタイミングが遅れかねない」
■酒のせいだろうと放置せず、高度技能施設で検査、治療を
胆道がんで知っておくべきことは何か?