正月休み明けの「疲れ目」解消法…目の周りの筋肉の凝りが原因
「私たちがモノを見るときは、カメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調整してピントを合わせます。この調整に関わっているのが毛様体筋で、近くを見るときは毛様体筋を収縮(緊張)させて水晶体を膨らませ、遠くを見るときは毛様体筋を緩めて水晶体を薄くしてピントを合わせます。年末年始のお休みの期間をドラマ観賞やゲームばかりに費やし、目を酷使した人は、毛様体筋を含め、目の周りの多くの筋肉を緊張させていたわけで、できるだけ毛様体筋を緩めることが大切です」
ならば、眼球を寄せたり、回したり、上下左右に動かしたりするのはどうか?
「高齢者や目に障害がある人、自分は問題ないと思っているものの実際は目に問題がある人にとっては、それが負担になり網膜剥離につながるケースもあります。私はおすすめはしません」
むしろ蒸しタオルやホットアイマスクで目の周りを温める方がよい、と清澤院長は言う。
「目を開けたり閉じたりする眼輪筋などを温めることで血行が良くなり筋肉の緊張がほぐれます。しかも、まつ毛の生え際の内側にあるマイボーム腺を温めれば脂分の分泌がスムーズになり、ドライアイを防ぐことにもつながります。アイシャンプーの併用もおすすめします。ただし、目を酷使して目が充血し痛みが出るときは、目に通常より多くの血液が流れ込み血管が拡張してその周りの神経を刺激している。ですから、冷たいタオルで冷やして血管を収縮させてもよいでしょう」