病状が厳しいからこそ、自宅に戻って家族と一緒に過ごしたい
「今、一番不安な点はなんでしょうか?」(私)
「特には、大丈夫です」(夫)
「まだ自宅に帰られたばかりですしね、これから過ごしてみてからだとは思いますが。もしも急に体調が悪くなった場合に看取られる場所は、ご自宅でと考えていますか?」(私)
「はいそのつもりです」(夫)
「呼吸が乱れた時に病院は希望されませんか?」(私)
「病院も自宅も変わらないですよね?」(夫)
「そうですね、救急車とはいえ、病院へ移動することが負担になりますので。極力苦しくないようにご協力させていただきます」(私)
「よろしくお願いします」(夫)
あらゆる患者さんの事情に対応する。この在宅医療の役割の大切さを、改めて噛みしめた年の瀬となったのでした。