お腹が痛い…胃だけではなく「胆道がん」もチェック 受診が遅れる、見つかった時は末期がん
一般的に胆道がんの5年生存率は20~30%。4割が遠隔転移が認められる状態で見つかるという報告もある。
「遠隔転移=手術不能」であり、根治は不可能。遠隔転移がある場合の1年生存率は、14~16%だ。
「早期診断が非常に大事。早期に見つかり手術でがんを完全に取り切れれば、根治を目指せる」(古瀬医師=以下同)
■ちょっとした不調も見逃さない
残念ながら、胆道がんは「◎◎◎の症状があれば、胆道がんを疑え」といった、決め手となる症状がない。加えて、早期では自覚症状に乏しい。冒頭の調査では、29%の人が「特に体調の変化はなかった」と答えている。しかし言い換えれば、それ以外の人は体調の変化を感じているということになる。
体調の変化として、上位3位にあがったのが、「みぞおちや右わき腹に痛みがあった(36%)」「食欲が落ちた(34%)」「体重が減った(33%)」。
いずれもありふれた症状ゆえに、「そのうち良くなるだろう」「いつものこと」「ストレスや疲れのせい」などと考えてしまいがちだ。