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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

米国で未成年トランスジェンダーへの医療禁止法が続々成立のナゼ

公開日: 更新日:

 また、「トランスの人権を守るために社会が十分な役割を果たしていない」、と考える若者は47%。親世代の1.5倍以上で大きなジェネレーション・ギャップがあります。

 しかしそれ以上に驚くのは政治的なギャップです。同じ質問に対しイエスと答えているリベラル民主党支持者は59%なのに比べ、保守共和党支持者はわずか10%にすぎません。つまり保守派であればあるほど、トランスジェンダーの権利を守ることには、非常に消極的となります。

 これが保守州でのトランスの若者に対する医療禁止法につながっています。保守有権者の多くがこれを支持するため、政治家の票集めにはうってつけと言っていいでしょう。これは人工妊娠中絶と全く同じです。ちなみに反トランスジェンダーの最先鋒は、来年の大統領選で共和党の最有力候補とみなされている、デサントス・フロリダ州知事です。

 こうした文化的、政治的な戦いの中で、中絶が必要でも受けられない女性たちと同様、トランスジェンダーの若者たちも、不透明な未来に向き合わなければなりません。

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