著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

箱根を旅行中の93歳中国人男性…体調急変で保健所から往診依頼が入った

公開日: 更新日:

 それはこの春のこと。保健所から往診依頼の連絡がありました。日本に住む子供たちに会うため来日、箱根を旅行していた93歳の中国人男性です。

 前日に突然発熱、そして呼吸困難となり、小田原の病院へ救急搬送。診断の結果、肺炎を起こしていることがわかりました。一緒に旅行していた息子さんの自宅が市ケ谷にあるということで、ご本人と息子さんの強い希望もあり、小田原から息子さん宅へ民間救急車で移動することになりました。その道中、血圧が低下し、広尾の日赤医療センターに緊急搬送。敗血症、虚血性心疾患、脱水という診断で、数日の看取りになると言われました。

 しかし金銭的な理由もあり入院せず、看取りならば最期は自宅でみんなで見守りたいと、日赤医療センターから比較的近くに住んでいた娘さん宅へ民間救急車で移動。

 娘さん宅に着いたのは朝の5時半でしたが、酸素飽和度(SAT)が低下したため、娘さんが慌てて救急車を呼びました。しかし病院に搬送されるともう家に戻って来られないかもしれないと、救急隊にその場での酸素投与を依頼。私たちの診療所へ連絡が来たのが午後2時過ぎでした。30分ほどで駆けつけました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い