著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

ビタミンDを過剰摂取すると思わぬ病気を引き起こすリスクあり

公開日: 更新日:

 それによって効果が速やかに発揮され、肝臓や腎臓の機能が低下していて十分にビタミンDが活性化されない人でも問題なく働いてくれます。特に、慢性腎臓病で腎機能が低下している人は、このビタミンDの活性化がうまくされないために血液中のカルシウムが低くなってしまう(低カルシウム血症)ケースがあります。そういった場合に医薬品として活性型ビタミンDを服用すると、低カルシウム血症を予防することができるのです。

 一方で、サプリメントにもビタミンDが含まれているものがあります。ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるので、過剰になるとカルシウムがたくさん吸収されることで高カルシウム血症になることがあるので注意が必要です。

 軽度の高カルシウム血症はほぼ無症状なのですが、それが高度になると倦怠(けんたい)感や食欲不振、吐き気などの症状が現れます。最悪の場合は死に至るケースもあるので、ビタミンDの過剰摂取には気を付けましょう。日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日の摂取の目安量は18歳以上の男女ともに8.5㎍、耐用上限量は100㎍と設定されています。また、ビタミンDとカルシウムを同時に摂取(服用)することも場合によっては高カルシウム血症の原因になります。何事もやり過ぎはいけないということですね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係